オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの中でも有名なホールが、11番、12番、13番のアーメンコーナーと言われるホール。
クラブハウスから見てほぼ真南ちょうど区画の端になる3ホールは「運命の曲がり角」だ。
実は、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブのフロントナインにはウォーター・ハザードが一つもない。それがスコアを意識し始めるバックナインが始まると、3ホール続けてウォーターハザードが絡む。
風も吹き抜けるこのホールでプレイヤーは判断を迷うと言われる。「打ったあとは神に祈るしかない」ということから、アーメンコーナーと呼ばれるようになったこの3ホールは特に見応えのあるスポットだろう。
憧れのオーガスタ。さっそく10番ホールからアーメンコーナーに向けて歩く。
まず驚いたのは大きな起伏。ガイドで調べたらこの10番ホールは35m以上の打ち下ろし。
日本の丘陵コースでも稀な大きな高低差に、テレビで見ていたオーガスタのイメージはいきなり覆された。
そしてNo.11。500yardを超える距離のあるPar.4。
グリーン左サイドに池があり、そのグリーンは池に向かって傾斜している。
セカンドショットでは200y弱をピンポイントで打つ技量、そしてグリーン右から吹く風を読む感性が求められる。グリーン右に逃げると、池に向かって傾斜する高速グリーンにアプローチをしなければならない。このホールの2ndショットはまさに「神に祈るような気持ちでボールが止まるのを待つ」という気持ちは想像に難しくない。
No.12は約150yのPar.3。一見我々でも簡単にオンできそうなホール。
しかし何故か乗らない。練習ラウンドでプレーする選手を見ていても、なぜか距離が合わない。フラッグを見ても風が吹いてるように感じないのに、上空ではボールが舞い上がったり落とされたり。何とも不思議なホールだった。
No.13はAzaleaと名付けられた美しいPar.5。
左ドッグレッグのホールでフェアウェイはかなり左に傾斜している。
ロングヒッターなら第2打をミドルアイアンで打てるホールだが、縦長のグリーンが距離感を狂わせる。
ちなみに、この3ホールでのマースターズワーストスコアが11番PAR.4=9、12番PAR.3=13、13番PAR.5=13とマスターたちも四苦八苦しながらこのホールをプレーしている様子がわかる。
今年もここで数々のドラマが起こるのだろうか。