そうまでしてこだわるSt. Andrewsとはどんなコースなのか。ちょっと下調べです。このコースにまつわる逸話は山ほどありますが、まずは基本的な情報。位置は、St. Andrews OLD courseがあるスコットランドの首都エディンバラは北緯56度。
日本の北海道よりはるか北にあたり、モスクワとほぼ同じ緯度にあたります。そういえば全英OPENは毎年7月に開催されますがセーター着てやってますね・・・
セント・アンドリュース・リンクスは約600年のゴルフの歴史上、世界最古といわれるゴルフコースで、世界最古のゴルフトーナメント「全英OPEN」の開催コースとしても知られ、5年に一度St. Andrews OLD courseで開催され、過去27回このコースで名場面が生まれています。そしてこのコースが「ゴルファーの聖地」と称されるようになったのは、こうした歴史的な理由と、設計者不明で神の造ったコースとも呼ばれるレイアウトです。
リンクスの語源は、海と陸を“繋ぐ(リンクする)”とか、海沿いの砂が盛り上がった小山(砂丘)を意味するスコットランド語だと言われていますが、ここももちろん海の近くに造られています。厳しい自然が造り上げた起伏のあるフェアウェイ、北海からの予測できない海風、人一人がやっと入れる大きさのポットバンカーを含む大小112個のバンカー群、ダブルグリーン(一つのグリーンを2ホールが共有している)、そして自然が創りだす低潅木。マスターズの創設者で球聖と言われるボビー・ジョーンズも、
“オールドコースは世界中で最も予想のつかないコースである。隠れた起伏、バンカー、くぼみ、そして小さなマウンドがたくさんあり、地面が硬くなればなるほどゴルファーを途方に暮れさせる。”
と語っています。
そしてその後、世界中に作られたゴルフコースは、この「ゴルフの原点」とも言えるコースの影響を受けて造られています。
さらに1754年にはSt. AndrewsにRoyal and Ancient Golf Club of St. Andrews「R&A」が設立され、この時ばらばらだったゴルフのルールが1つにまとめられ、近代ゴルフの幕開けとなった舞台でもあります。
もちろんR&Aは現在でも日本はもちろん世界中のゴルフルールを決める最高機関としてSt. Andrews内に存在し名実ともにゴルフの総本山となっています。
(1ラウンド=18ホールというのを決めたのもR&Aです。)
ゴルフの原点であり、今もなお世界のゴルフの総本山。そして世界中のゴルファーが目指す巡礼地。それがSt Andrewsです。
そして…「海外一人旅のバイブル」といえばこちら!「地球の歩き方」必需品です(笑)