皆さんこんにちは、GEN-TENの寺嶋です。
久々のゴルフのコラムになります。テーマはアプローチのスピンに関するお話です。
先日、フォーティーンよりFRZウェッジが発売されました。現在、私も使用しておりまして手応えを感じております。
クラブのコンセプトがスピン性能であったので、ゴルフのテクノロジーマニアにの私にとってはどんな機能でスピンを増やすのかという点で非常に好奇心をくすぐるものでした。今回のFRZウェッジでは、大きく2つにおいてスピン性能を増やす機能がありました。
フェースの平面精度
その一つはフェース面です。ボールとフェースとの摩擦条件を高めることにおいてはフェースの平面精度が関係します。限りなくその面が磨かれて平らであればあるほど、摩擦条件が高まりスピンがかかりやすくなります。元祖スピンウェッジの「MT-28」は平面精度にこだわり、今回のウェッジにもこの技術が踏襲されています。
芯の位置が真ん中でない
二つ目のクラブヘッドの芯の位置(重心)が今回私が非常に気になった部分です。ヒール寄りに芯を設定してスピン性能を増やすという設計になっています。つまり、芯の位置をフェースの中心でなく内側のほうに設定しているということです。
(2024/08/08FRZ 発売のお知らせ より参照)
https://fourteenmagazine.jp/article/detail/?id=290
なぜこれでスピンが増えるのか?と疑問に思うと思います。誤解されていることが多いのですが、芯に当てれば当てるほどボールのスピン量が減ってしまいます。
逆を言うと芯を外せば外すほどスピンの量が増えます。アプローチではギア効果を使いスピンの量を十分に確保することが求められますので、芯で打つことにこだわらないほうがいいのです。
フォーティーンのFRZウェッジは、わざとヒールよりに芯を設定したことでより芯を外すことができスピン量が増えるクラブとなりました。条件が整えば30ヤードから打ってバックスピンでボールが戻るほどにスピンに特化されたクラブでした。
FRZから分かるスピンのこと
今回このクラブを通してフェース面の平面精度の重要性がより理解できました。またゴルフは芯で打つことだけが正義でないと分かります。アプローチショットではいかに上手に芯を外せるかが求められており、私たちプレーヤーは芯で打つことが当たり前だという思い込みに捉われてないかも大事だと思います。
アプローチで芯を外せばスピンが増える理論は今後もレッスンでもお伝えします。皆様に現地でお会いできること楽しみにしております。