こんにちは、toshiyukiです。
前回の記事でスイングリズムとスイングテンポの違いについて書きましたが今回はリズムとテンポがスイングにどう影響するのかお話ししたいと思います。
簡単にリズムとテンポについておさらいしておくとリズムは強弱や長さを変えて繰り返す規則的な音のかたまりのことでテンポはリズムが刻まれる速さのことでした。
一般的にゴルフレッスンではゆっくりスイングした方が良いというアドバイスを受けることが多いように思います。
ゆっくりスイングする代表的なツアー選手
ところでPGAのツアー選手で皆さんがゆっくりスイングしてるなぁと思う選手は誰ですか?
私が思う代表的な選手はコリン・モリカワ選手、イム・ソンジェ選手です。
彼らはゆっくりしたテークバックから驚くような距離を飛ばします。
テークバックはとてもゆっくり動いていますがダウンスイング以降は凄まじいスピードでスイングしているのであれだけの距離を飛ばすことが出来ます。
彼らのようにテークバックはゆっくり上げてダウンスイングで急激にスピードが変わる選手はツアーの中でも少数だと思います。
コリン・モリカワ選手のスイング
イム・ソンジェ選手のスイング
ゆっくりスイングするとデメリットが多い
なぜいきなりこんな質問をしたかというと実は私はゆっくりテークバックすることに対してあまりメリットを感じません。
レッスンでもよく「リズムが速くなって打ち急いでしまいます」とか「もっとゆっくりスイングした方がいいですよね」という相談を受けますが実際にもっとゆっくりテークバックした方がいいなと感じる方にはあまりお会いしたことがありません。
逆にゆっくりテークバックすることに対してデメリットの方が多いと思っています。
その理由はいくつかあります。
デメリット1
まず1つ目の理由としてはゆっくりテークバックすると力みに繋がりやすいからです。
ゆっくり動かせば動かすほど筋肉が緊張した状態が続くので全身に力みが生じてスムーズにスイングできません。
サッと勢いよくテークバックを始動することで力みなくスムーズにスイングしやすくなります。
デメリット2
2つ目は毎ショット同じリズムでスイングしづらくなります。
テークバックからダウンスイングへ切り返すタイミングが早くなったり遅くなったり一定のリズムを刻むことが難しくなります。
デメリット3
そして3つ目はゆっくりテークバックすると飛距離が出ません。
飛距離にはヘッドスピードが大きく影響しますがゆっくりしたテークバックからダウンスイングのヘッドスピードを上げるにはかなりの筋力や柔軟性が必要です。
前述したツアー選手達は日々トレーニングを積んで体を鍛えているのでゆっくりしたテークバックからでも爆発的なスピードでスイングできますが一般のアマチュアゴルファーにはなかなか難しいですね。
それよりもある程度スピードに乗ってテークバックした方がダウンスイングでヘッドスピードを上げていきやすいです。
以上の理由から私はあまりゆっくりテークバックする事をお勧めしません。
スイングを改善する上でゆっくりテークバックした方が体やクラブの動きを意識しやすいので練習ドリルとしてゆっくりスイングしてもらうことはありますが実際にプレーする時にはサッとテークバックする事をお勧めします。
自分で感じているリズム&テンポと実際のリズム&テンポにはギャップがあるのでぜひレッスンへ確かめに来て下さい。
飛距離が伸びるかもしれませんよ!(^^)