こんにちは、toshiyukiです!
これから何回かに分けてアドレスについてお話ししていきたいと思います。ゴルフに限らず様々なスポーツにおいて構えはとても大切です。
ゴルフの「構え」をアドレスといいます。私にレッスンを始めるきっかけを与えてくれたプロコーチの江連忠氏は「手紙と一緒でアドレスを間違うとボールは狙った場所に届かない」と言っていました。私にとっては格言のようなものでずっと頭に残っています。
ゴルフにおいてアドレスではポスチャー(姿勢)、ボールの位置、エイミング(方向)などチェックポイントがいくつもあります。また、打つクラブやショットの種類、傾斜や打ちたい球筋などによってアドレスが変わります。ゴルフを始めたばかりの方や初心者の方にとっては、何に気を付ければいいか分からないと思います。
そこで今回はひとつずつ分かりやすく説明していきますのでぜひ参考にしてみて下さい!
目次
ポスチャー(姿勢)
後方から見たときのチェックポイント
まずはポスチャーから。
初心者の方に多いのが腰が丸くなりお尻が下がったいわゆる猫背の状態のアドレスです。
この状態でアドレスすると体の可動域が狭まり、スイング中に体の軸が上下左右にズレてしまいます。
なので直立した状態でお腹をへこませお尻の穴を締めて股関節から前傾し膝がつま先よりも前に出ないように軽く脚を曲げてアドレスします。
正面から見たときのチェックポイント
もうひとつは初心者の方でよく見かけるのですがアドレスを正面から見た時に腰が右脚の上に乗り背骨が地面とほぼ垂直になっている状態です。
このアドレスでスイングするとテークバックで腰が右にズレて背骨が左に傾きダウンスイング以降、アウトサイドイン軌道になってしまったり前傾角度を保ちづらくなります。
腰を少し左脚に乗せるぐらいの意識で背骨が右に傾くようにアドレスすることで前傾角度のキープやスイング軌道の安定にも繋がります。
ボールの位置
クラブによってボールの位置は変わる?
次にボールの位置ですが2通りの考え方があります。
ひとつはどのクラブも左足かかと線上に固定するという考え方です。
このボール位置に代表されるプロはベン・ホーガンやジャック・ニクラウスと40年以上前に活躍した選手でかなり少数派です。
もうひとつは持つクラブによってボールの位置を変えてアドレスします。
現在はPGAの選手やレッスンでもこの考え方が主流となっています。
どちらが間違いということはないですし自分に合ったボールの位置を見つける事が一番大切だとは思いますが私の考えとしては後者の方をお勧めしています。
以下にクラブ別のボールの位置を紹介しますので参考にしてみて下さい。
・ドライバー:左かかと線上
・フェアウェイウッド/UT/ロングアイアン(4I〜6I):左胸の下
・ミドルアイアン〜ショートアイアン(7I〜SW):体の真ん中
ボールの位置はスイングタイプなどにより個人差はありますが目安として参考にして頂けるといいと思います。
特にゴルフを始めたばかりの方は参考にして頂けると迷い事が一つ減ると思います。
手の位置
手の位置は変わらない
前述したようにボールの位置はクラブによって変わりますが手の位置はどのクラブを持っても左脚太腿の内側にくるようにアドレスします。
肘の向き
肘は体を向くように
人によって骨格や体の可動域は違うので肘の向きにも多少の違いはありますが基本的には両肘が自分の体に向くようにアドレスします。
前傾を起こし腰の高さ辺りでクラブを持った時に下からクラブを支えるような感覚で肘や脇、背中などでクラブの重さを感じられたらOKです。
肘を真っ直ぐ伸ばそうとすると腕に力が入りスイング中の力みにも繋がります。
少したわんでいるぐらいでいいので力を抜いてクラブの重さを感じられるようにアドレスして下さい。
荷重配分
荷重配分はバランス良く!
荷重配分については前後左右ありますがまずは左右からお話しします。
ボールの位置と同様にスイングタイプなどにより個人差はありますが基本的には左右均等に荷重がかかるのがバランスが良いです。
次に前後の荷重配分ですがつま先にかかり過ぎてもかかとにかかり過ぎてもバランスが良くないのでくるぶしの少し前あたりに荷重がかかると良いですね。
荷重配分については傾斜地や打ちたい球筋によって変わったりするのでまた次回以降にお話ししたいと思います。
エイミング(方向)
スタンス、腰、肩のラインを合わせる
エイミングという言葉は聞き慣れないかもしれませんが狙うという意味で射撃やアーチェリーなどでも使われる言葉です。
ゴルフにおいてのエイミングは主にスタンスの向きで使われることが多く基本的には肩のライン、腰のライン、スタンスの向きが一致していることが大切です。
スイング中のクラブの軌道は肩のラインに影響を受けるのでスタンスと肩のラインがズレるとせっかくスタンスをターゲットに合わせてもクラブの軌道がズレてしまいます。
コースではスパットを見つけて精度アップ
またコースではこのエイミングを合わせることがとても難しく、LPGAの選手が打つ寸前までキャディを飛球線後方に立たせてエイミングをチェックしている風景をよく見かけましたが昨年のルール改正でこの行為にペナルティが課せられることになりました。
エイミングを合わせる方法はまずボールの飛球線後方に立ちボールの50〜60cm先にスパット(目印)を見つけそこにフェースをスクエアに合わせます。
そしてボールとスパットを結んだ線に対して平行にスタンスの向きを合わせます。
スタンスの向きがターゲットに向いてしまうとボールは右に飛び出すので注意して下さい。
ボールとの距離
体とグリップの距離が決まればボールとの距離は決まる
レッスンでもたまにボールとの距離について聞かれることがありますが遠過ぎたり近過ぎたりする方をよく見かけます。
またゴルフはクラブの長さがほぼ毎ショット変わるのでボールとの距離を合わせるのが難しく感じる方もいると思います。
さらに身長や腕の長さなど人それぞれ違うので自分の距離を見つけることが大切です。
毎回、同じクラブで同じ距離に立つ方法としてはまず直立し両腕を軽く伸ばした状態で腰の高さ辺りでクラブを持ちます。この時、自然に両脇が締まると思います。
そして右肘を内側に絞るように軽く曲げグリップよりもクラブヘッドを少し下げます。
次に体とグリップの距離を変えないようにクラブヘッドが地面に着くまで前傾します。そこがあなたとボールの間合いです。
クラブが変わると飛球線後方から見た時に体とグリップの距離が違って見えますがクラブの長さが変われば前傾角度が変わるので実際は体とグリップの距離はどのクラブを持っても同じです。
なのでグリップを体から遠ざけたり近づけたりしないように注意して下さい。
今回はアドレスの基本について書かせて頂きましたが人それぞれ体型や骨格、打ちたい球筋が違うのでアドレスのポジションも少し違ってきます。
今回の記事を参考にして自分にあったアドレスを見つけていって下さい!
次回は傾斜地でのアドレスについてお話ししていきたいと思います。
楽しみにしていて下さいね!