-2020年1月28日に投稿した記事をリライトして再アップしてます-
ゴルフはルール・マナーに始まり、ルール・マナーに終わるといえるスポーツです。ですがこの肩苦しさや気難しさがゴルフを始めるのに障害になります。これから社会人になりゴルフを始める方や接待で始めなければいけない方にとっては不安になる要素が多いスポーツといえるでしょう。また打球技術がある程度身につくまでは半年〜1年ほど時間を要します。GEN-TENではコースでレッスンを開催していますが、ルール・マナーそして基本の打球をお伝えする初心者向けレッスンも展開し、これまで多くの新規ゴルファーのサポートをさせていただきました。
こうしたサポート経験からこれを知ってれば十分という内容をお伝えしていきたいと思います。またゴルフを最大限お楽しみいただけるようにゴルフアイテムの選びの説明や練習方法、初めていくコースの選び方などゴルフ初心者の方に向けて、色々な情報を載せています。ぜひ最後までご覧ください。
目次
これだけはおさえたいゴルフの基礎知識
初心者といえどもコースデビューを前にこれだけは知ってもらいたい知識をまとめました。実際に現場にいったり、遭遇してみないとわからないのですが「ああネットでみました!」というくらいに頭にいれてもらえると良いと思います。
・ゴルフのルール
ゴルフの基本・概念
ゴルフは1つのボールを1つのクラブでストロークをして(18ホールまたはそれ以下を)ラウンドをしていきます。ティーイングエリアからストロークをし、ボールがグリーンのホールに入ったときにプレーがそのホールのプレーが終了します。
各ストロークについては、プレーヤーは①コースはあるがままにプレーする。②球はあるがままにプレーする。ことの原則が決めれています。
ただし、あるがままにプレーできない際は特別なルールが存在してプレーヤーは救済を受けることができます。それゆえ、自分の有利なようにルールを使用しない、振る舞わないことがプレーヤーに求められています。
ゴルフの精神
ゴルフには審判がいません。自分でスコアを付けて、スコアに影響する罰も自分で申告します(公正:Fair)。コースには自分以外のプレーヤーもいます。自分だけでなく、同伴者、後続のプレイヤーも最善のプレーができるように配慮しましょう(思いやり:Etiquette)。
<引用:名古屋産業大学/経営短期大学「スポーツ演習」夏季集中講義 Day1資料 大矢、寺嶋(2020)>
プレーの手順
1.カップから遠い人から先に打つ
1ホール目の第一打目はくじ引きやジャンケンで打順を決定し、以後のホールは前のホール最もスコアが良かった人から順番に打ちます。プレー中はカップから遠い人から順に打ちます。
2.ボールがあるがままの状態でプレーする
第二打以降はボールはあるがままの状態でプレーします。グリーン上ではマークをしてボールを拾い上げることが許されています。
3.他のプレイヤーの邪魔をしない
他のプレイヤーがプレーに入ったら、音を立てたり、飛球線に立ったりしない。
4.ボールへの移動と、プレーは速やかに
ボールへの移動はウォーキングくらいの速度(6km/h)、自分の打順がきたら20秒以内に打球することを心がけましょう。
<引用:名古屋産業大学/経営短期大学「スポーツ演習」夏季集中講義 Day1資料 大矢、寺嶋(2020)>
スコアをつける
ゴルフは打数を競い合うスポーツです。より少ないストロークでプレーした人が勝者となります。ではどのくらいの打数で回れば良いか?
初めてプレーした時は130〜150ストロークくらいのスコアでプレーになる人が多いようです。ですが初ラウンドでは、スコアをつけるのも大変でプレーの進行を優先して落ち着いてプレーすることが難しいです。最初の段階ではスコアをつけることよりもスムーズにプレーできるようにゴルフのお作法を身につけることを優先してみてください。
スコアをつけることができて、初心者脱却ためには120ストロークを目指してプレーできるように目標を立ててみましょう。
120がクリアできると今度は多くのゴルファーが目標にする100切りを目指していきます。平均的で100を切るスコアで回れるゴルファーは全体の3割程度を言われています。100切りが中級者と呼ばれるラインになってきそうです。
80ストロークを切ることができたら上級者の仲間入り言えそうです。70台は生涯の目標として頑張っているゴルファーも多くいらっしゃると思われます。
<参考 GDO「ゴルフで100切りするためのコツとは?みんなどのくらいの期間で達成してる?」>
グリーン上のルール&マナー
1.ボールをマークすることができる
グリーンにボールが乗ったら、ボールとカップを結んだ後方に目印(マーカー)を置いて、ボールを拾い上げることができます。拾い上げたボールは汚れを拭き取ることができます。
2.同伴者のパットの線を踏まない
グリーン上を移動する際に、同伴者のパット線は踏まないように注意しましょう。グリーンは柔かく足跡がつきやすいため、相手のプレーに影響を与えないようにするためです。
3.走らない、引きずらない
プレーを急ぐのはいいことですが、グリーンは傷つきやすいので走らないようにしましょう。
足を引きずってあるくと、靴のソールの凹凸でグリーンの芝を削ってしまう可能性があります。足をしっかりとあげて歩きましょう。
4.ピンの抜き差しについて
ピンを抜いたり差したりすることができます。抜かれていたカップに戻すのは、基本的に最初にホールアウトした人の役目です。
<引用:名古屋産業大学/経営短期大学「スポーツ演習」夏季集中講義 Day1資料 大矢、寺嶋(2020) 一部改定>
代表的な罰打について(ペナルティ)
ゴルフではあるがままにプレーできないケースについてはペナルティを払って救済をうけることができます。しかし、適切に処置できないと誤所からのプレーということでさらに罰打を払うことになります。競技ではない限り厳しく指摘される必要はありませんが、プレーヤーとして正しい知識を身につけてほしいと思います。
1.OB(プレーの区域外にボールが出てしまった場合)
打った数に1打罰を加えて、最後に打った地点から再プレーします
2.ペナルティエリア(ウォーターハザード、池)
打った数に1打罰を加えて、
①ボールが最後に池の境界を横切った地点と、カップを結んだ後方線上
②ボールが最後に池の境界を横切った地点から、カップに近づかない地点から2クラブ長以内
③最後に打った地点
のいずれか3つの中から一つの処置を選びプレーを続ける。
3.紛失球(ロストボール)
打った数に1打を加えて、最後に打った地点から再プレーします
4.アンプレアブル(救済)
あるがままではプレーが出来ないと判断したら、1打罰を加えて
①ボールが元にあった地点から、カップに近づかない地点から2クラブ長以内
②ボールが元にあった地点から、カップを結んだ後方線上
のいずれかから処置を選びプレーを続ける。
以上の4つを知っていると罰打については十分な知識といえます。
<引用:名古屋産業大学/経営短期大学「スポーツ演習」夏季集中講義 Day1資料 一部改定>
・マナー(服装、その他)
最近は海外のようにカジュアルな服装も容認しているゴルフ場もありますが、多くはドレスコードがまだ厳しくされていることが多いです。以下のアパレルをご用意ください。
帽子 or サンバイザー
ゴルフファッションの一部として身につけましょう。顔の日焼け防止や日よけになります。最初はシンプルなもののほうがいろんなウェアに合わせやすくて便利です。
シャツ
ゴルフのシャツは、ポロシャツやハイネックシャツのように襟付きのものになります。Tシャツやタンクトップではプレーできないのでご注意ください。
ボトムス
すっきりとしたラインのパンツで夏ならポリエステルが配合された薄手のもの、冬なら裏起毛のあるあったかいパンツ(スラックス)をご用意ください。女性の場合は、スカートやキュロットを履いている人がおおいです。
グローブ
グリップが滑ることを防止するためのほか、打球をすると手に大きな衝撃を緩和するために着用します。一般的には右利きの人は左手につけます。なくても、両手でもOKです。サイズの種類があります。
ゴルフシューズ
スニーカーでもかまいませんが、傾斜地など足場が安定せず転倒することもあります。スイングを安定させるためにゴルフシューズをお買い求めください。ゴルフ場でもレンタルできるところが多いです。(1000円〜)
ジャケット
来場時や退館時にジャケットを着用するという日本のゴルフ場特有の文化があります。季節によって着用を免除してたり、ジャケットの着用自体を自由にしているコースもありますのでホームページで確認しておくと良いでしょう。
ぜひこちらの記事も参考にしてください。
・2019年のルール改定
昨年2019年は大きくルールが変わった年でした。これまでは4年に1度、オリンピックが開催される年を目安に改定がありました。2019年の改定のポイントは、「複雑となったルールに一貫性を持たせる」ことと「プレー時間を短縮」にあります。ルール変更によってゴルフがどんなスポーツか知るきっかけにもなると思います。
・状況別ゴルフのルール
各ホールは、ティーイングエリア、ジェネラルエリア、バンカー、ペナルティーエリア、パッティンググリーンに区域されています。
それぞれの地点で適用されるルールが変わりますのでぜひ把握してください。
1.ティーイングエリア
2点のティーマーカーを結んだ線より後方でかつ2クラブレングス以内の地点からティーアップして(しなくてもよい)スタートします。
このエリア外で打つと誤所からプレーとなり、ペナルティを受けてもう一度正しい場所からティーショットしなくてはいけません。
2.ジェネラルエリア
ティーイングエリア、バンカー、ペナルティエリア、パッティンググリーン以外の区域をさします。主にフェアウェイやラフの部分とイメージしてください。
3.バンカー
地面が砂になっている場所を言います。コースが大きく掘られていたり、グリーン周りを削ったりして作られた場所になります。バンカーでは打つ前にクラブを砂にふれてはいけないというルールが存在します。障害物の代表的なものとして有名ですね。
4.ペナルティエリア
いわゆるハザード(池や生け垣、崖など)をさします。赤い杭や赤いラインで囲まれた範囲になります。そのままプレーができないケースは救済を受けることができます。くわしくはコーチが記事を書いてますのでご覧ください。
5.パッティンググリーン
最後ホールにボールを転がしてカップインを狙う場所になります。細かなルールやマナーが存在してきたエリアです。
ゴルフクラブ(クラブセット)・アイテムの選び方
ゴルフクラブは最初は、いわゆる「やさしいクラブ」を選んでください。こうしたビギナー向けのクラブの特徴は、「シャフトがやわらかい」、「クラブ全体の重さが軽量」、「(アイアンは)ボールが上がりやすいキャビティ構造」これらがポイントになります。初めのうちは早いヘッドスピードを出せない、ボールに当たっても距離を稼ぐことが難しいのでビギナー向けクラブを選んでください。各量販店、ECサイトに多く販売されています。
クラブセットを揃える時はこちらの記事も参考にしてください。ある程度の予算内で収める方へ向けた購入の際のポイントをまとめてあります。
ビギナーから上級者まで参考になる私が用意しているゴルフアイテムについての記事を書きました。
初心者にオススメの練習方法について
多くの人が気になる練習の方法です。いわゆるゴルフスイングの基礎・基本の部分を身につけていくことが大事になるのですがこれもポイントがあります。「グリップ」、「アドレス」、「ストローク(スイング)」の3つに分けて覚えてください。グリップを意識するとアドレスやストロークがおろそかになったり、ストロークに意識するとアドレスが崩れてきたりと全てがバランス良くなることが難しいのがゴルフです。
初心者の方が練習の際に気をつけてもらい点についてまとめました。
グリップの基本について
ゴルフクラブと唯一体が接するのがグリップです。グリップの握り方はスイングに大きく影響してきますので握りやすい方法ではなく、基本の形を覚えるのが大事になってきます。練習やコースでボールを打っているとグリップの形が徐々に変わってきてしまうので毎回握り直して正しいグリップを覚えてください。グリップの型によって両手と指の方絡め方に違いがありますが、グリップと手のひらの隙間を作らないことがどのグリップにも共通してきます。詳しくは以下のブログをご覧ください。
アドレスの基本について
アドレスは腕の長さと上半身と下半身の長さの比率によって形が変わると言われてます。つまり人によって適正な構えが変わってきます。良いアドレスに共通するのは背骨のラインが地面に対して垂直ではないこと(前傾する角度があること)と構えた手の位置が顔よりやや目標側に位置していることです。この2つは守ってアドレスを取りましょう。
ストローク(スイング)について
良いスイングをするにはスイングプレーン(クラブヘッドの軌道)とクラブが地面に接する位置(再下点)、クラブヘッドの向きの3つをコントロールする必要があります。その中でもコントロールが容易なスイングプレーンをコントロールする練習から始めると良いです。
コースの選び方
ゴルフは基本は2人以上でのプレーになります。まずは周りの方と一緒にプレーしていきましょう。もし周りでゴルフをする人がいない場合は、私たちのレッスンをご活用ください。1人からでもご予約を受け付けております。
GEN-TENコースレッスンについて
どんなコースが良いかは予算や移動時間との兼ね合いになりますが、まずはショートコースいわれるような距離の短いコースでプレーするのが良いと思います。もしくは薄暮プレーと言われる9ホールのラウンドからスタートしましょう。18ホールデビューは傾斜地の少ないなだらかなコースを選ぶと良いでしょう。河川敷に造設されたコースは比較的プレーしやすいと思います。
コースデビューに備える!この記事をみると準備することがわかります
ゴルフのコースデビュー!準備すべき4つのこと
不安な人は18ホールデビュー前にコースレッスンへ
最初はわからないことだらけで周りの人に迷惑をかけた、そんな経験がある人がほとんどです。練習はしたけどコースにいくのが不安でなかなか足を踏み出せない人はGEN-TENのリラックスレッスンを受講していただきたいと思います。コーチがコースを歩きながら一から丁寧に解説していきます。
ゴルフ場までの交通手段
ゴルフ場まで行く交通手段は主に車になりますが、車のない方でもゴルフ場の最寄駅からゴルフ場行きのクラブバスが出ている場合があります。ホームページで確認しておくとよいでしょう。私たちのレッスン会場の多く(関東の場合)はクラブバスが運行しておりますのでゴルフ場選びの参考にしてください。またカーシェアやレンタカーを活用する方法もあり、複数人で乗り合わせする場合は必要以上のコストをかけずゴルフを楽しむことができます。
レッスン開催コース
まとめ
ここまでゴルフ初心者はこれだけはおさえたいということをコーチ目線で書いていきました。この内容で多くのことをカバーできると思います。迷った時はぜひ参考にして、ゴルフを楽しんでもらいたいと思います。ルール・マナーは大事です。しかし、コーチの立場から言うと皆さんプレーヤーは、正確にではなくプレーを楽しむために最低限のルール・マナーを把握できていれば良いと思ってます。ゴルフはあくまでも遊びです。楽しむことができなけれは続けることはできません。楽しむこと忘れず徐々にゴルフを理解してもらえたら良いと思います。