まだまだ暑い日が続きますね。皆さまはゴルフに取り組む時間はつくれていますでしょうか?
コーチ業をしている中でお客様から多くの質問を受ける訳ですが、これまで良い質問だと思ったのは「コーチはどのようにしてゴルフが上手くなったのですか?」という質問です。
(もちろん自分が上手だと思っている訳でもなく、まだまだ発展途上だと自覚してお話を進めていきますが)
私たちは皆さまに対して短期的にも長期的にも「ロードマップ」を提示していきます。自分が上達してきた過程があってそれを経験則としたり、上達されたお客様や友人、家族などの一人のゴルファーが成長の過程する過程を少なからず人より多く見ているのでロードマップをつくることができます。
私たちコーチの強みはその方が上達するイメージを持っていることだと思っています。ここで先ほどの質問がなぜ良い質問であるかですが、ハウツーを教えるよりもそのイメージを生徒さまと共有することが何よりも大事だと思うからです。
・コーチによってアドバイスが違うから何を取り入れていいかわからない
最近はゴルフレッスンの数や指導者の数が増え、YouTubeやゴルフ雑誌に登場してレッスンするティーチングプロやプロゴルファーの数も星の数ほどいます(おおげさかな?)。ハウツーの情報があり過ぎることでどれを信じていいか混乱されたり、いろいろ試し過ぎてスランプに陥ってしまう人も同時に増えているのではないかと感じています。
そういった方に考えてもらいたいことがあります。試験を経てある資格を取ることを目標とした時に、まずその試験で出題される課題を解くことからは始めないと思います。どのくらいの点数を取ると合格できるかやマークシートなのか、記述式なのか、どんな問題が出題されるかなどの下調べをすると思います。さらには合格した人が勉強にどのくらいの時間をかけたのか聞いたりして合格までのロードマップをつくると思います。
それではゴルフの場合に置き換えるとどうでしょうか?上達までの経験を書いた情報ってあまり載っていないので直に本人に聞く方が良いです。
・捨てる勇気、耳を傾ける勇気を持つ
私の場合で70台が出るまでの過程のお話ですが、コンスタントに100が切れるようになり、練習を続けてどんどん自信をもって打てるようになってくるとパーオンさせることに固執していました。中学生の時に出たある試合で最終ホールのセカンド残り200ヤードを乗せれば2パットでパーを取れると踏んだ一打が今でも記憶に残っています。当時わざわざ苦手なFWを持ち出して林に飛んで結果、トリプルボギーになりました。上がってみるとそのホールをボギーでも79ストロークで優勝だったことを知り、勿体無いことをしたなあと振り返りました。
この経験を糧にパーオンに固執しないこと、苦手なクラブで戦わないことを決意させました。100点のショットを打たないようにする心構えや当時得意だったSWのアプローチで勝負することにプレースタイルをシフトしました。そして優勝できなかった悔しさから試合で勝った人の話を必死に聞き入るようになりました。その結果翌月に初めての優勝と初の70台を叶えることができました。
これが私の70台が出るまでの小さな成功体験ですが、それぞれのコーチの上達の過程を聞いてみるともしかしたら意外な答えが返ってくるかもしれません。そしてぜひコーチから勧められるロードマップに沿って地道に取り組んでもらいたいと思います(気持ちとしては絶対やってほしいです)。
コーチも最初は100を切れなかった人がほとんどで、アンダーパーを出すまでに幾度となくプレッシャーやコースの打ちのめされてきたはずです。その経験を聞かずにいるのは勿体無いです。スキル、メンタル、フィジカル、マインド…いろんな角度から参考になる経験を聞き、コーチの導くロードマップを歩んでください^^