新ルール・速やかなプレーのペース

2019年2月7日 |

こんにちは、サチコです(^^)。

2019年1月1日からゴルフのルールが大きく変わりました。
ルールは毎年小さな変更がありますが、4年ごとに大きな改訂が行われます。
スコットランド・セントアンドリュースにあるR&A(Royal and Ancient Golf Club of St. Andrews)と、アメリカ・ニュージャージー州にあるUSGA(United States Golf Association)が共同してルールを作ります。
USGAはアメリカとメキシコを、R&Aはその他の全地域を管轄しています。
世界に1つの共通ルールを目指していますが、双方の歴史や主張の違いから、改訂時には折り合いがつきにくいことが多々ありました。
過去にはドライバーの反発係数や新溝ルールなどで、管轄地域やプレーレベルによって施行時期をずらすという苦肉の策を取ったこともあります。

2008年、2012年、2016年にメジャーチェンジがありましたが、4年を待たずして2019年に大きな改訂が行われました。
目的は、
1)ゴルフの近代化
2)プレーの時間短縮
です。
今回はズレもなく世界一斉に、ゴルフ産業の活性化に向けた組織の強い意気込みが感じられます。

ここでは「プレーの遅延・速やかなプレーのペース」(規則5.6)についてご紹介します。

(新ルールブックの抜粋)
プレーヤーはホールのプレー中、またはホールとホールの間のいずれでもプレーを不当に遅らせてはいけません。
違反の罰:
・最初の違反:1罰打
・2回目の違反:一般の罰
・3回目の違反:失格

ゴルフのラウンドは速やかなペースでプレーすることになっています。
プレーヤーは速い組を先に行かせる(パスさせる)ことが推奨されます。

プレーのペースの推奨
プレーヤーは前もって次のストロークの準備をして、自分の順番になればすぐにプレーできるようにしておくべきです。
プレーヤーがプレーする順番になったときは:
・障害や気を散らすものがなく、プレーできるようになった後、40秒以内にストロークを行うことを推奨します。
・プレーヤーは通常、推奨されている時間より速くプレーすることができるはずであり、そうするべきです。
プレーのペースを支援するために順番を変えてプレーすること。
ストロークプレーでは、安全を間違いなく確保できる方法で「レディーゴルフ」でプレーします。
マッチプレーでは、プレーヤーと相手は時間節約のために違う順番でプレーすることに同意することができます。

以上のように新ルールでは、プレーする順番が来てから40秒以内にストロークすべし、と具体的に推奨時間が明記されているだけでなく、いやもっと速くやれるはずでしょ、とさらなるプッシュまでしております^^。

自分の順番が来る前に、風を読んでおいたり、クラブを2、3本持って打点に向かうなど、効率よく動けばスイングに集中することができますね。

ここからは余談ですが、旧ルールではどうなっていたでしょう?

(旧ルールブック抜粋)
プレーヤーは不当に遅れることなく、委員会がプレーのペースについてのガイドラインを決めているときはそれに従ってプレーしなければならない。
違反の罰は、
マッチプレーでは そのホールの負け
ストロークプレーでは 2罰打

ストロークプレーで委員会は違反に対する罰を次のように修正することができる。
・初回の違反:1罰打
・2回目の違反:2罰打
・その後さらに同じ違反があった場合:失格

とあり、違反は2打の罰でしたが、委員会のガイドラインで罰の修正が可能、またガイドラインがない場合は「不当に遅れる」ことの定義が曖昧でした。

PGA/LPGAツアーでは、細かくガイドラインが設けられています。
前の組と1ホール開くなど規定の時間に遅れた時点から、競技委員によるストップウォッチでの計測が行われます。
1打の許容時間は40秒ですが、Par3の最初に打つ選手、Par4の2打目とPar5の2、3打目を最初に打つ選手、グリーンへ最初にアプローチする選手、グリーンで最初にパットする選手は60秒以内です。
初回の違反は警告のみ、2回目が1打の罰です。
2013年、全英オープンで松山選手がペナルティを課せられたことがあります。
たまたま計測されたショットがトラブルショットであったこと、後続の組に影響がなかったことなどから、当時話題になりました。

40秒、はて自分は実際にどのくらいのペースでプレーしているのか?ストップウォッチでお友達に計ってもらうといいですね。

慌てず優雅に効率よく動く、がカギです。
気持ちのいい”Ready Golf”を目指しましょう☆

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この記事を書いたのは

野村 祥子

野村 祥子

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