2018年10月26日発売予定 M GLOIRE Driver

2018年8月7日 |

テーラーメイドゴルフの新製品発表会にいってきました。
今回リリースされた新製品は人気の国内専用モデル「GLOIRE(グローレ)」の後継機種にあたる「M GLOIRE」、そしてグローバルモデルからは多くのツアー選手が使用する話題のウェッジ「MILLED GRIND Hi-Toe Wedge」、松山英樹選手や、タイガーウッズ選手がメジャーで使って話題になった「GAPR(ギャッパー)」の3機種です。
まずはM-GLOIREから、実際に打った感想も含めてその性能を探ってみたいと思います。
今回製品を案内してくれたのはブランドマーケティングの藪本さんです(^^)

■M-GLOIREの概要

M-GLOIREは見た目からもわかるように、グローバルモデルであるM3M4の技術(カーボンクラウンを使ったマルチマテリアル構造とツイストフェース)を使った国内用モデルです。

Mシリーズとの大きな違いは3点で「重量」「設計/デザイン」「素材」です。

まず重量ですが、今作はクラブ重量がRシャフトのモデルで273gとかなり軽量です。これは国内で人気のドライバーゼクシオとほぼ同じで、アベレージプレイヤーやシニアまで幅広い層をターゲットにしていることが分かります(ちなみにM3ドライバーは最も軽いモデルで307gと30g以上違います)。
さらに軽量化のポイントとしてM-GLOIREにはロフト可変機能であるFCTスリーブが付いていません。これにより8gの軽量化を実現しています。

無駄を削ぎ落としたこの軽量化によってデザインの自由度も増しました。クラブヘッドは軽量化すると2つのメリットが生まれます。一つはヘッドが軽くなると速く振れるということ。これは当たり前なので分かりやすいですね(^^)そして、もう一つは重心の位置を変化させられることです。今回のモデルはヘッドが軽くなったことでヘッドの重心位置をロウヒール側に設計しています。
その結果ドローバイアス(スライスしにくい重心位置)となり、自然と高弾道のドローボールが打てる設計になっています。

さらに上部のクラウンのトゥ側に窪みをつけ、フェースターンをしやすくしています。
デザインもMシリーズはシルバーのヘッドに黒のカーボンという精悍な顔つきですが、M-GLOIREはすでに慣れ親しんだ白いヘッドにシルバーのカーボンクラウンを採用しています。Mシリーズの締まった印象に比べるとヘッドが大きく見えるため安心感があります。

そして最後に素材ですが、Mシリーズは鋳造(金型に素材を流して成形する製法)のチタンフェースですが、M-GLOIREは鍛造(金型で素材を圧縮して成形する製法)で作られたフェースを採用しています。一般的に鍛造製法の方がコストが高くなりますが、強度が高くなりその分打感が柔らかく感じると言われています。またインパクト音も澄んだ音となるので気持ちのいい打感や打音です(^^)
(“forged”の文字が加わります)

■実際に打ってみました

実際に打ってみましたが、まず「かなり易しい」という感想を持ちました。軽量化によってヘッドスピードが遅くても十分に高さがやボールスピードが出るのでキャリーが伸びます。そしてミスヒットに強いです。特に個人的にはヒールよりのミスヒットにはかなり強い印象を持ちました。逆にトゥ寄りのミスはツイストフェースでもフックの度合いが強くなってしまって、ハイトゥに当てて速いヘッドスピードでドローボールを打っていくタイプには向かないかもしれません。
それとフェースプログレッション(シャフトの延長戦からフェースがボール方向に出ている度合い)が少なくなって、全体的に重心が後方になったのでボールが捕まりやすい印象があります。
設計で加えられたドローバイアスの機能に加えて、さらにフェースセンターも1度クローズの設計になっているので(前作のGLOIRE Fは0度)、やはりとにかくボールが右にいきにくいというのが全体を通して徹底しているなーという印象です。(トゥ側が開いているのでフックフェースに見えず違和感なく構えられる)

個人的には黒やシルバーやゴールドのデザインがちょっとシニアっぽい印象(これは主観ですがシニア向けモデルって黒×ゴールドのデザインが多いので…)があるので、前作Fの若々しいルックスに比べると若干アダルティーな印象があります。
ただ良く言うと高級感があるデザインなので、キャディバッグに入れていると良い物持ってる感が出ます(^^)

■こんな人に向いています

・ヘッドスピードが42以下のゴルファー
・スライス、低弾道、短キャリーに悩むゴルファー
・ヒール寄りのミスヒットが多いゴルファー
・ヘッドスピードの速い女性ゴルファー、アベレージのシニアゴルファー
この中で2つ以上当てはまる条件があればフィットする可能性が高いと思います(^^)

やはりドローボールでキャリーが出る、しかも低スピンでランも出るというクラブなので、飛距離性能を求めるゴルファーにはぜひ一度試してもらいたいクラブです。
GEN-TENでも試打クラブをご用意できると思うので、ご希望の方はコーチにご相談くださいね(^^)

M-GLOIRE製品トップ→

M-GLOIRE製品詳細→

M-GLOIREレディースモデル→

ご予約はこちらから

この記事を書いたのは

大矢 隆司

大矢 隆司

1980年7月15日生まれ
15歳で単身オーストラアへゴルフ留学Hills Golf Academyで3年間ゴルフを学ぶ。
その後大学在学中にティーチングライセンスを取得しゴルフコーチとして仕事を始める。MBA(経営学修士)のキャリアも持つ異色のゴルフコーチ。
2005年にGEN-TENの設立。現在はディレクターとしてレッスンプログラム開発と組織運営を担当。趣味はゴルフ旅行(スコットランドトリップアメリカトリップ

ゴルフコーチ(USGTF)
メンタルフィットネストレーナー(NESTA)
ゴルフコンディショニングスペシャリスト(NESTA)
ゴルフフィットネストレーナー(JGFO)

Director’s note」を通じて私達が提供するゴルフコースレッスンというサービスについて1人でも多くの方に興味を持っていただけたら嬉しいです。
ゴルフ&ウェルネスツーリズム「The Golf Retreat」も主宰。
大矢隆司 公式ブログ(takashioya.com)

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