みなさんはスランプになったことありますか?
特に競技などで活躍するプロを始めとしたエリートゴルファーの多くが、一度くらいはスランプを体験しているのではないでしょうか。
今回はそんなスランプについて、私なり本を読んだり、専門家の方のお話を聞いてまとめてみたので参考にしてみてください。
スランプも幾つかのタイプに分類されます。
■踊り場(プラトー)型
誰もが右肩上がりのスムーズな上達を望みますが、実際はそうではありません。
上達の過程ではどこかの時点で停滞して成長のスピードが落ちるタイミングが必ず訪れます。
この上達の踊り場を「不調」と感じてしまうことからスランプになるタイプです。
試行錯誤して練習しているのに、上達しないどころか、以前出来ていた事も出来なくなる。
このプラトーが長引くケースには、
・課題や練習がレベルに合っていない
・1個の課題を続けてやりすぎる
・上手くいかないのに練習を継続してストレスを溜めてしまう
・過度な反復をし過ぎて身体に痛みや疲労を溜めてしまう
このような傾向が見えると踊り場型のスランプが長引いてしまう傾向があるようです。
踊り場型のスランプを感じた時には、以下のような対策が効果的のようです。
・気晴らしや、休息
・トレーニング方法の転換(場合によっては他の競技をやってみる)
・報酬やインセンティブの効果を使う
実際にゴルフのトップ選手でもプラトーに迷い込まないためにサッカーやサーフィン、スキーや野球などを試合や練習の合間に取り入れているケースも多くあります。
どんな天才アスリートでも順風満帆に右肩上がりで成長する人はいません。
必ずどこかで成長の踊り場は訪れます。その踊り場に立った時、過去の成功体験にとらわれず、休息や思い切ったトレーニング方向転換を意思決定できるかが鍵になりそうですね。
■混乱(パニック)型
極度の不安、緊張や重圧などからパフォーマンスが落ちるスランプです。
大きな大会を控えると調子を落としてしまったり、競技になると人が変わったように下手になってしまう、ひどくなると手の震えや硬直を感じる「イップス」という心身症の状態にまで発展するタイプです。
このケースに陥りやすいのは「このパットを入れなきゃ」「予選を通過しなきゃ」「勝たなきゃ」「練習しなきゃ」「調子を戻さなきゃ」と、自分に「〜しなければならない!」という重圧をかけてしまうタイプで、本来の自分の行動を見失い、結果や評価に意識がいってしまう事で調子を崩していきます。
混乱型のスランプでは
・深呼吸や瞑想
・カウセンリングやメンタリング
・医学的な治療法(重度の場合)
などが有効とされているようです。
プラトー型と違って、試合や競技など結果へのこだわりが引き起こすので、自分の心を整えることが解決の鍵になりそうですね。
■抑うつ型
これまでの2つが技術的な反応が見られるスランプだったのに対して、思考力や決断力、集中力や意欲が伴わなくなるような心のスランプです。
当たり前ですが、我々はゴルファーである前に一人の人間です。
人間の生活には日々様々なことが起こります。職場、家庭、友人や恋人などの人間関係はもちろん、日常的なトラブルを多く抱えていては競技や練習に集中することはできません。
アマチュアゴルファーの方であれば、そのような状態で無理にゴルフを続けることはないと思いますが、プロやジュニアなどの選手の中には、プレー以前の問題でゴルフに集中できない状態が長く続くこともあります。
これはゴルフそのものが引き起こすスランプではないのですが、事例として少なくないので補足程度に書くことにしました(^^;
いかがでしたか?
もちろんスランプにならないに越したことはありません。
今回まとめていて私が思ったのは、スランプにならないコツは「不調をスランプを思わない」というのが一番のポイントのような気がしました。
なぜなら「自分は不調だ」という認識が、精神に、そして技術に影響を与えている正にその状態こそがスランプだからです。
もし少しでも不調を感じたら「あ、これは私の成長に必要な過程なんだ!キタキタ!」と思い込むことをオススメします!(←マジです)