こんにちは、サチコです!
PGAとは…
PGA(Professional Golfers’ Association)とは、ゴルフプロフェッショナルを支援し、ゴルフの普及に努める非営利団体です。本拠地はフロリダ・パームビーチガーデンズで、敷地内には全90ホールの巨大なゴルフリソートPGA ナショナルゴルフクラブがあります。そのうちの1つ、チャンピオンコースでは毎年2月にホンダクラシックが開催されます。PGAのメンバーは24,000人、そのうち900人が女性です。
いっぽうLPGAのメンバーは2,000人で、女性のみです。LPGAにしても良かったのですが、PGAのほうが有名だしカッコ良さそうだったので、PGAを選びました。ヘッドクォーターにお参りに行って、無事にメンバーになれますようにとお祈りしました。
米国PGAは一番規模が大きくよく知られていますが、PGAは各国にあります。いずれの団体も独立していて、メンバー資格の共有はありません。ロゴも違います。いろいろ集めてみました。面白いです。
PGAメンバーになるには…
PGAメンバーになるには3つの道があります。1つは、Q-Schoolという選抜試合を勝ち抜いてツアープロになる、2つ目は実技試験を受けて、自主学習でPGM(PGA ゴルフマネージメントプログラム)という教育コースを修了する、3つ目は専攻にゴルフがある大学に行って、5年で経営学の単位を取りながらPGMを修了するという方法です。
指定の大学は全米に19ありまして、卒業生のゴルフ業界への就職率は100%だそうです。”I major in golf.”…「専攻はゴルフです」なんて大学時代に言ってみたかったなあ。憧れます。PGAメンバーには、ツアープレイヤー、コース所属のプロ、ティーチングプロ、クラブリペア、ゴルフ雑誌の記者などなど、様々な職についている人がいます。ゴルフ業界で働くことを義務づけられていて、業界から離れると原則としてメンバー資格を失い、名刺にPGAのロゴを使うことができなくなります。
PGAメンバーになろうと思ったきっかけ
もともとスポーツは好きです。小中学校時代は本気で競泳、高大はゆるめのテニスをやっていました。就職祝いに父がゴルフのハーフセットを買ってくれました。結婚して夫の仕事の都合で米国ミシガン州に滞在し、本格的にゴルフを始めました。1年目で100を切り、2年目で90を切り、このペースで上達したら2年後にはツアーに出られる!と本気で信じていた微笑ましい20代。オハイオの女子トーナメントを見に行ったら、セリ・パクが青ティからプレイしてアンダーを出していたので、こりゃ無理だ!と思い、ほどなく挫折しました。
挫折後(?)は地道に練習し、ようやく80台が出るようになった3年目に帰国。日本ではたまに練習場に行く程度で、クラブに埃がたまっていました。5年後にミシガンに再び戻ることになり、ゴルフ熱が再燃しました。ミシガンは、冬は寒くてゴルフができません。実質のゴルフシーズンは7ヶ月、この間に150ラウンドしていました。雨が降らないので連続35日ラウンドしたこともあります。夫婦共通の趣味でしたので、週末はもちろんのこと、旅行もすべてゴルフバッグを持って2人でアメリカ、カナダ各地の有名コースを訪れました。
ゴルフ漬けの生活は楽しいことは楽しいのですが、こんな怠惰な生活をしていていいのだろうか、勉強をするとか、資格を取るとか、何かもっと人生に役に立ちそうなことに時間を費やすべきじゃないか、という後ろめたさも同時に感じていました。
4シーズン目にハンディは3.8になりました。真っ黒に日焼けして一時帰国した私を見て、実家の母はあきれたように「ゴルフして遊んでばかりいないで、ゴルフで身を立てる方法を考えなさい」と言いました。
母の小言は私にとってまさに起死回生のホームランでした。そうだそれだ、ゴルフのインストラクターになろう。そう思いついて、実家のパソコンからさっそくPGAのサイトにアクセスし、実技試験の申し込みをしたのでした。
次号に続きます。