最近の海外ギア情報を見ているとクラブの短尺化の流れを感じています。
長さについては好みもあると思いますが、皆さんもぜひ一度ご自身のシャフトの長さについて見直してみて下さい。
ゴルフクラブは例えばドライバーでは45インチ程度が主流となっていますが、実は同じ45インチでも日本メーカーの45インチと、海外メーカーの45インチは計測の方法が異なる場合があり、実際に長さも違います。
ルールブックに記載されているクラブの長さは「60度法(ライ角度を60度にして長さを測定)」という測定法で「18インチ以上48インチ以下」と定義されていますが、国内ではメーカーによって旧来の「ヒールエンド法」と呼ばれる測り方による長さを記載しています。
この計測方法の違いによって、ヒールエンド法は60度法に比べては0.5インチから0.75インチ程度長くなるという事になりますので、まずご自分のクラブの長さを確認する時には「正しい長さ」を計測する事からはじめてみてください。
※ちなみにGEN-TENでクラブをオーダーして頂いてる方には全て60度法でフィッティングしています。
サイトなどで調べて見ると、現在プロの中で流行している長さは60度法で44-44.5インチで、昨年日本ツアーでも優勝した元世界ランク1位のルーク・ドナルド選手が43.75インチと短めのドライバーを使っている事も有名ですね。
一般的に「長い方が飛ぶ」と言われますが、クラブを長くする事で得られる飛距離に与える要因はヘッドスピードが上がる事です。
しかし飛距離を出す為には「ヘッドスピード」「ミート率」「力積」などの幾つかの要因が必要とされるため、一概に「長いクラブを使えば飛ぶ」という事はありません。
これは私個人の見解ですが、特にアマチュアゴルファーにはやや短めの方がオススメです。というのも長くすれば確かにヘッドスピードは上がりますが、ミート率が下がります。対して短くすればヘッドスピードが落ちますが、ミート率は上がります。
ヘッドスピードが飛距離やボールの高さへの影響が大きいのに対して、ミート率は飛距離と方向性への影響が大きいです。ボールが曲がるリスク、ダフりやトップなどのミスの頻度を考えるとミート率を優先すべきというのがその根拠です。
クラブを短くする際の注意点として、今使っているシャフトをそのまま短くするだけでは正しい効果は得られません。クラブは短くすると「スイングバランス」が軽くなり、「キックポイント」は手元寄りになります。(ここではスイングバランスとキックポイントの説明は割愛します)
基本的には既製のクラブというのは、そのままの状態が一番飛ぶように設計されていますので、自分に合った長さ、重さ、シャフトについては専門家であるクラフトマンやコーチに相談されるのが良いと思います。
ゴルフは道具を使うスポーツなので、クラブ選びもスコアを決定する重要な要素になります。ぜひスイングだけでなく、自分に合った正しいクラブを使う事も覚えていくといいですよ(^^)
GEN-TENのコーチはテーラーメイドゴルフのご協力によって、クラブフィッティングの研修も行っていますので、気になる方はコーチにぜひご相談ください(^^)/