こんにちは牧野です。
ようやく暖かくなり、削ったターフの後から新芽がのぞく季節になってきましたね!僕は一年で一番この季節が好きです!
今回のゲンテンマガジンでは「芝目」についてお話しさせていただこうと思います。
よく耳にされたことがある「芝目」ですが皆さんはどういったときに芝目を意識されるでしょうか?
グリーン上、グリーンカラー、フェアウェイ、ラフなどなどコース内における様々な状況で芝目は少なからず影響されていきます。
僕自身芝目について考えるようになったのは、アメリカにゴルフ留学をして間もなくの時でした。
それまでは高麗グリーンなどでキャディさんや、ほかのゴルファーの方から「このグリーンはこっちから目が来ているよ」という感じでなんとなくゴルフをしていました。しかしゴルフ留学をしたフロリダや温暖な気候の地域ではバミューダ芝といった種類の芝がほとんどです。このバミューダ芝はとても目が強く、グリーン上での距離感や曲がりにとても影響します。
なぜ日本のベントグリーンとこれほど違うかというと、芝の「太さ」と芝の「硬さ」にあるとおもいます。
日本のいわゆるベントグリーンにも芝目はあるのはあるのですが、芝が細く柔らかいため芝目の影響がほとんどなく、傾斜だけでラインを考えるのが一般的です(芝目が強い地域もありますが)。
それでは高麗芝やバミューダ芝など芝目がグリーン上で影響する場合、どうやって芝目を読めばいいのでしょうか。
芝目とは芝が寝ている(倒れている)方向です。
芝目が寝ている方向に向かって立つと太陽の光によって反射し白く見えます。これが順目です。
逆に芝目が寝ている方向と逆に立つと芝は反射しないので濃く黒っぽく見えます。これが逆目です。
画像は上が順目で下が逆目です。写真ではなく肉眼でみるともっとハッキリ分かると思いますが、明らかに芝の色が違って見えるはずです。
よくフェアウェイが縞模様に見えるコースがありますね。あれはフェアウェイの刈る際に機械が走った方向で芝生が寝ているため濃淡がでて縞模様になります。なので反対から見ると白と黒が入れ替わるというわけです。フェアウェイを手のひらで触ってもらうとわかりやすいですよ。
そして次に画像にあるカップはバミューダ芝のカップです。
カップのふちが芝目でぎざぎざになっているのはおわかりでしょうか?そのぎざぎざの方向に芝目が寝ているということです。写真の場合だと奥から手前にギザギザが向いているのが分かりますね。一般的にはボールの勢いが弱くなるカップ周辺が最も芝目の影響を受けるのでこの読み方はすごく効果的だと思います。
もう一つの読み方はボールとカップの周りを1周して芝生が薄く見える方向と濃く見える方向を見つけるとライン上の芝目も読むことができます!
順目の方向にボールはよく転がります。よく転がるとい言うことはその方向によく曲がるということでもあります。逆に逆目の場合はボールは転がりません。転がらないということはその方向に対して曲がりも少なくなります。
さらにエリートプレイヤーになるとラフやフェアウェイでも芝目を意識しますね。順目の場合はクラブヘッドの抜けもよく気持ちよく打てるでしょう。逆目はショット時にクラブヘッドが芝に引っ掛かりやすくいいショットをしてもミスになりがちです。一般的にはショットやアプローチでは逆目が難しいと言われていて、アプローチなど緩んでしまうとチャックリになりやすくなります。打ち方だけの問題ではないので、もし打ち終えられた後に違和感があったりしましたら芝目をチェックされてみてはいかがでしょうか?ミスの原因がはっきりして悩みも少なくなると思いますよ!
今回のコラムは如何でしたでしょうか?
ちょっとマニアックな話題ですが、しっかり芝目を読んでライバルに差をつけてしまいましょう!!