みなさん、こんにちは、吉川です。本日は、みなさんがゴルフをする際に必ず使用するボールについてご説明したいと思います。
ゴルフギアの進化には目を見張るものがあります。毎日のように新しいクラブ、ボール、ウエアなどが発表され、プレーヤーの選択肢はますます広がってきています。そんなギアの中で最もはじめに進化を遂げたのはボールでした。
リキッドコアを天然ゴムの糸で巻き、耐久性が強く柔らかい天然バラタの被覆で補強する、これが高級糸巻きボールのスタンダードでした。そして革新的な素材の登場によって、ソリッドボールへと移行していきました。今では2ピースボール、3ピースボールといった構造が主流です。
皆さんも気付いていると思いますが、メーカーは盛んに打感の柔らかさを売りにしています。
なぜでしょう?図を見てください。
ボールのとびに影響する「反発係数」はボールがクラブヘッドと衝突するときのヘッドスピードと関係があります。ヘッドスピードが小さいと反発係数は大きく(ボールはつぶれない)、ヘッドスピードが大きいと反発係数は小さい(ボールは大きくつぶれる)のです。
しかも糸巻きボールのほうが反発係数が変化しないのです。つまりヘッドスピードによって打感が変わらないのです。ヘッドスピードが遅いとき反発係数が大きいと、硬い打感でボールの飛び出す初速が速いのです。つまりショートアプローチやコントロールショットなどで思ったよりボールが飛んでしまいます。このデリケートなショットの違和感をなくし、ショット全般にわたって安定した飛び出しスピードと打感を保つためにメーカーは努力しています。しかしまだ糸巻きボールの感性には及びません。
ボールは硬くすればよく飛びます。したがって飛びの性能は目を見張るように進化したため、ルールによって初速の最大値が制限されました。皆さんが何気なく選んだ一個のボールにも技術革新の歴史が詰まっているのです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。次回もお楽しみに(*^O^*)/