ゴルフレッスンに代表されるような運動に限らず、例えば「仕事の仕方」や、「楽器の演奏」や「料理」など動作が伴うような「技術」を身につけるためには学習が必要になります。
そこで今回は「GEN-TENを効果的に使って上手くなる!」という事をテーマに学習に焦点をあてて書いてみたいと思います。
我々が行うゴルフコーチングの方法は大きく3つに分類されます。
「言語学習verbal learning」「観察学習observational learning」「運動学習motor learning」です。
一つ目の「言語学習」は例えば「文字を読む」「話を聞く」などして「言語」を通じて理解をする学習です。
おそらく皆さんもゴルフ雑誌を読んだり、コーチのアドバイスから理解したという経験をされていると思います。
2つ目の「観察学習」は熟達者やコーチのデモンストレーションを見て学ぶ方法です。見るだけでいいのですが、見て「すげー!」で終わってしまっては上達しません(笑)
観察学習のポイントは「行動がどのような結果に繋がっているのか」を理解して、それを「模倣する」事で効果が上がります。単純に真似してみるという模倣学習(モデリング)もこれに含まれます。
3つ目の「運動学習」はその名の通り「体で覚える」というものです。何となく古くさいイメージがありますが、特にゴルフのようなスポーツの世界では最も重要な学習かもしれません。なぜなら言語学習や観察学習が「理解」という学習に効果があるのに対して、運動学習は「強化」という効果が得られるからです。よく「分かると出来るは違う」と言いますが、頭で分かっていても出来なければ意味がないですよね(^^;
さて、GEN-TENを上手に使う方法としては特に「観察学習」と「運動学習」をおススメします。
どちらも「コース」という実際のフィールドで学ぶ事で効果がとても高くなります。
例えば観察学習では練習場やインドアでは「音」や「スピード」など肌で感じる事ができません。
具体的にはバンカーやラフなどを想像してもらうと分かり易いと思いますが、実際に「砂を弾く音」や「ラフを滑る音」「グリーンにボールが落ちる音」などはコースでなければ体験できませんね。
コーチのデモンストレーションを観察して五感で体験することで、一気に理解が深まります!
そして理解が出来たら次は運動学習です。
運動学習のポイントはズバリ「反復」と「継続」「フィードバック」です。人間は機械じゃないので100%同じ行動を繰り返すというのは難しいですが、頭の中で理解やイメージが明確になっている事は反復のしやすいので反復出来たかどうか?で理解度や達成度が確認できます。
これもコースという「実践的なフィールド」で行うことで、より高い精度で確認することができます。
逆に練習場やインドアでも有効だと感じるのは「言語学習」です。
これは機材を使ってより映像や数値で言語化が容易になるので、コースよりも「理解」がしやすいと思います。言語能力が高い左脳派の人にはいいかもしれませんね(^^)
如何でしたでしょうか?
ちょっと小難しくなってしまいましたが、昔からよく使われる人材育成(「言って聞かせる」「やってみせる」「やらせてみる」)という事ですね(笑)
ぜひコーチの「デモンストレーション」と「実践練習の反復」でGEN-TENを上手に使って楽しくスキルアップしてくださいね(^^)