レッスンを利用される方達には共通して一つの疑問があります。
それは「どれだけ練習すれば理想に近づけるのか?」という事です。
今日はそんな事を書いてみたいと思います。
ある研究結果によると、熟達者になるためには1万時間のワーク(練習やプレー)をこなす必要があると言われています。
これはゴルフのようなスポーツだけでなく、例えば語学であったり、物作りなどにも言えるそうですが、1万時間というと仕事のように1日5時間やっても休まず2,000日、週2回2時間の練習をするとしたら48年もかかる計算になります。。。この熟達までの時間を10年ルール1万時間ルールと呼ぶようですが、他にも初心者を抜け出すための500時間ルールなどもあります。
例えばキレイなスイングを身につけてボールを真っ直ぐ飛ばす動きはすぐに身に付いたとしても、私達生身の人間はそれが何故出来たのか?を理解していなければ継続する事が出来ません。私達の体は覚えた事もすぐにまた忘れてしまうので「フィードバック」「反復」「エラーの修正」を繰り返し、それを記憶に貯蔵していき、身体がその記憶にアクセスする事でいつでも自然にできるようになっていきます。ですから例えば昨日まで出来ていた事が出来なくなった時というのは上達の階段を上がる前兆であり新しい記憶がインプットされようとしているという事です。
事実私も中学生の頃からゴルフを始め、オーストラリアへ留学していた時は年間360日は毎日6時間以上の練習をしていました。その後大学へ進学し在学中に選手からコーチへ方向転換しましたが、それまでにはおそらく1万時間以上のワークをこなしていたと思います。
と、ここで疑問が起こります。「じゃ、とりあえず1万時間やれば誰でも上手くなれるの?」という事です。おそらくなれると思います。プロとまではいかないまでも、HC5以下のシングルプレイヤーくらいにはなれるでしょう。ただし”続けられれば”という前提ですが…。
私達ももちろん経験していますが、1万時間の間にはゴルフなんてやめてしまいたくなる程にボールが真っ直ぐ飛ばない日も、パットが入らない日も来るでしょう。自分の考えや練習法に自信が持てず、不安や迷いで苦しい日もあると思います。熟達者になれるか?という問いは1万時間続けられるか?と言い換える事も出来ます。では熟達者達はどうして1万時間を続けられたんでしょうか?
それはコーチや仲間、ライバルなど、1万時間を共に過ごす人がいるから乗り越えられてきたんです。
やる気が起こらない時にワークするのはとても辛いです。でもコーチに促されたり、仲間に励まされたり、ライバルに刺激を受けたりして続けられてきました。
必ずしもレッスンを受講される方全員がゴルフをプロ並みに上手くなる(熟達する)という事を望んでいるとは思いません。しかし熟達できるかも?と言う希望はほとんどの方が持っていると思います。
例えばスコア100前後の中級者になる事や、レジャーとして嗜める程度にという事であれば、その10分の1や100分の1の時間で習得する事は可能ですから安心してください(^^)
そして、もし迷ったり、悩んだり、不安になったり、ヤル気が起こらない時は、私達のレッスンで6時間だけでも前に進んでみては如何でしょうか?道のりを考えると僅かな時間かもしれませんが、しかし確実に前に進んでいる時間です。ナイスショットを連発しても、ミスショットを連発していても、それは成功や失敗の記憶を貯蔵する過程としての同じ6時間です。
そして皆さんが出来るだけ楽しみながら、素敵なゴルフ熟達への時間を歩んでもらえる事が私達コーチの願いです。
P.S.
ちなみにGEN-TENのレッスンのみでプロ並みに上手くなろうと思ったら1600回以上の受講をしてもらう計算になりました…メンバーの皆さん、自主練習も大切です(笑)